三味線の糸のつけ方(糸巻き編)

前回の糸のつけ方(根緒編)に続き、糸巻きへのつけ方をご説明いたします。

1. 三味線の糸巻きには糸を通す穴があいていますので、この穴が上を向くように糸巻きを回し、上から糸を通します。

2. 糸を通した糸巻きを緩める方向(右方向)に半回転させ、先ほど通した糸が上向きになるようにします。

3. 糸巻きに通した糸の先端を持ち、根緒から来ている糸に絡げるように、1回ループさせます。

4. 両方の糸(先端側と根緒側)を引っ張ると、手順3.で作った結び目が小さくなり、糸巻きの穴の上で固定されます。ただ、上図の状態ですと、不要な糸(先端側)が長く余っていて、ちょっとかっこ悪いです。

5. 余った糸の先端を短くするには、根緒からの糸を天神側へ引っ張り、同時に糸巻きを緩める方向(右方向)へ半回転させます。

6. 手順5.の次に、根緒からの糸を根緒側へ引っ張り戻し、同時に糸巻きを締める方向(左方向)へ半回転させます。上図は、このようにして余りの糸を短く修正しています。

7. この後、糸巻きに糸を巻いていくわけですが、3~4回転ほど巻いたら・・・

8. 糸倉(いとぐら)の縁の部分を使って、きれいなコイル状になるように揃えながら巻いていきましょう。

9. これで三味線の糸の付け替えは完了です。
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さて、三味線の糸は、つけた時点からどんどん伸びていきます。このため、交換したばかりの糸は、非常に音程が不安定になります(どんどん下がっていく)。糸をつける作業の中で、ある程度糸をのばしてやるようにすると、比較的早く演奏することが出来る状態になります。

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三味線の糸のつけ方(糸巻き編)” に対して1件のコメントがあります。

  1. 森部 より:

    初心者で、糸の付け方が判らず、困っていました。 とっても助かりました。 有り難うございました。

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