伝統文化こども教室
一昨日の3月20日、全5回に渡る「伝統文化こども教室~三味線にチャレンジ」が無事に終了しました。
最後の発表会では、小学1~3年生が、
・かえるの合唱
・ぶんぶんぶん
・チューリップ
の3曲を演奏しました。
4年生以上、中学生、一般の方は、
・ひなまつり
・さくら
を演奏しました。
1回45分間の4回(5回目はリハと発表会)しか練習期間は無く、週1回と分散しているため、かなり大変でした。しかも一度に10人前後のグループレッスンということで、子どもたちの集中力を持続させることに苦心しました。
短期間にも関わらず、特筆すべきところは、すべての楽曲を五線譜と小十郎譜(研精会譜)を用いて教えているところにあります。
一般的に、三味線を初めての方に教えるにはポジション譜である「文化譜」を用いるのが効率がよい、と考えられています。
これは、文化譜を読んでいく場合に、数字を序列として捉え、棹の上端から1、2、3…というように、ポジションの位置を1パターン覚えてしまえば弾ける(であろう)とされているからです。
しかし、子どもたち(特に低学年)の場合は数字を序列としてではなく、序列を持たない単なる記号として視覚的に認識しているようです。
そして各数字と、三味線から出る音とを頭の中で照合しているようですので、音高を表した譜面の方が、かえって混乱が少ないように思われます。
渋谷区内加計塚・上原小学校でのこの教室も、5年目を迎え、それぞれ今年が最後の開催となりました。
これまでの5年間で、三味線を教えた小・中学生は約300人程にのぼっています。また、5回のレッスンが終わった後も、この「はじめての三味線教室」で続けてくれている子もいます。
次回「伝統文化こども教室『三味線にチャレンジ』」は、秋に上原小学校で開催予定です。5年目のこれが最後となりますので、是非ともご期待いただけましたら幸いです。
穂積