【東京・日本橋】長唄・如葉会
■2008/8/26(火)第三十五回 如葉会
日時:8月26日(火) 午後6時開場、6時30分開演
会場:日本橋公会堂四階ホール(水天宮前駅歩2分、人形町駅歩5分)
料金:4,000円(全席自由)
一、四季山姥 (杵屋君三郎・杵屋五司郎)
二、一人椀久 (東音渡邉雅宏・東音村尾愼三)
三、吉原雀 (東音西垣和彦・杵屋五司郎)
四、安達ヶ原 (杵屋勝四郎・杵屋五三助)
◎穂積は、三曲目「吉原雀」のトメで演奏させて頂きます。
この「吉原雀(よしわらすずめ)」という曲は、越後獅子・勧進帳などと並ぶ、長唄を代表する名曲です。私が長唄三味線を始めて、最初に劇場でこの「吉原雀」を聴いたときに、大きな感動と興奮を覚えたのを記憶しております。
江戸最大の遊郭「吉原」の廓情緒を、変化に富んだ旋律で次々と唄っていきます。「その手で深みへ浜千鳥(『嵌る』の掛詞)~」で始まる鳥づくしは、吉原の漂客と女郎達の様子をさまざまな鳥の名前に掛けて唄います。タマと呼ばれる賑やかな替手が入り、芝居の下座で遊興の場面の幕開きなどにも使われる華やかな旋律です。
上記の鳥づくしのタマ、後半の踊り地のタマと2ヶ所のタマ(タテ三味線の即興的な替手演奏)、および鮮やかな清掻(すががき:本手・替手による表裏一体の刻み)など、三味線の聴き所も沢山あります。
「女郎の誠と玉子の四角、あれば晦日に月が出る~」の一節は、当時の流行歌の引用ですが、その歌詞の面白さ、軽妙な調子に思わず口ずさんでしまうほど記憶に残ります。
長唄をご存知の方はもちろんのこと、長唄というジャンルをはじめての方にも、是非お聴き頂きたいと思います。
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穂積