【3/25上野】長唄二題の会
長唄二題の会(第三十五回)
【お詫び】3月の「二題の会」は4月26日(火)に延期となりました。
長唄二題の会
<第三十五回>
【日時】2011年3月25日(金) 開場18:30 開演19:00
※4月26日(火)に変更になりました。
■「傾城」
唄 :杵屋三七郎
三味線:杵屋五助・東音大木啓衣
■「時雨西行」
唄 :杵屋三七郎・東音小林百合
三味線:東音穂積大志・(上)東音大木啓衣
【会場】お江戸上野広小路亭
(台東区上野1-20-10 TEL:03-3833-1789)
【料金】2,000円
(全席自由)
◎すっかりブログの更新をお休みしておりました。2月の二題の会は、会場の都合でお休みでしたので、3月のご案内です。今月の二題の会は、「時雨西行」を演奏いたします。
西行法師(1118~90)は、鳥羽院の北面を守護する武士でしたが、二十三歳の時に出家。生涯にわたる旅を通じて多数の歌を残し、新古今和歌集には94首の歌が収録されています。
この西行が、江口の里(現在の大阪市東淀川区)にて、急な雨に遭ってしまったため、その地にすむ遊女に一晩の宿を求めます。その二人のやり取りが、新古今和歌集に収められています。
「世の中を厭ふまでこそ難からめ仮の宿りを惜しむ君かな」西行
「世を厭う人とし聞けば仮の宿に心留むなと思ふばかりぞ」江口妙
遊女の機知に感心した西行は、懇願して宿を頼み、夜を徹して人生や文芸について語り明かしたといわれています。
この話を元に、能として創作されたのが「江口」(世阿弥作)で、
「諸国修行の僧が江口で西行の故事を偲んでいると、江口の君の幽霊が現れ、やがて普賢菩薩に身を変じ、白象に乗って、西の空に消えていく」というあらすじです。
先ほどの西行法師の故事に、謡曲「江口」の詞章をミックスして作られたのがこの「時雨西行」という長唄になります。
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