二胡の譜面と小十郎譜

小十郎譜(研精会譜)は、ドレミ…を123…というように数字に置換した三味線譜である、ということは度々説明しました。
実は、このような記譜をしているのは他にもたくさんあります。
楽器も小さくて、魅力的な音色で、今とても人気があるのが「二胡」ですが、この譜面も同じ記譜法を用います。
特にリズム表記は、文化譜と同じなので、まるで三味線の譜面かと思ってしまいます。
最近この二胡の曲で「賽馬」という曲を三味線で弾くように頼まれました。
この曲は、譜面の最初に「63」調と書かれていて、第一弦を低いラ、第二弦を五度上のミに合わせることが分かります。
これは、三味線の低ニ上りと一緒なので、読んだままの勘所で弾いていくことができます。
ただこのままですと、三味線の三の糸を、ほとんど使わないことになります。
少し高度ですが、楽譜自体を五度上に移調すると、より三味線で弾きやすくなるでしょう。
穂積

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

木バチのサイズ