無声映画の伴奏

今日は、早起きして朝の東北新幹線に飛び乗り、盛岡に来ています。
盛岡で開催されている映画際の最終演目に、無声映画の上映が行われ、その伴奏を行うが目的です。
無声映画の伴奏とは、どうやって進めていくのかと申しますと、歌舞伎の下座(黒みす内での)演奏に似ています。
弁士の台詞キッカケと演奏曲のリストを参考に、バンドマスターの合図で、長唄の一部や下座音楽を演奏します。
歌舞伎と違うのは、タテ三味線の代わりにバンドマスタ-がいるのと、トランペットやバイオリンといった洋楽器が演奏に加わることです。
演目は、「ストトン節」「血煙り高田馬場」の2作品です。
「ストトン節」の方は、15分ほどの小品で、三味線の演奏は「ストトン節」の1曲を繰り返すだけです。
「血煙り高田馬場」は、坂東妻三郎主演で、これがまた今の感性で見ても、男前で愛嬌もあってとても魅力的です。
一時間弱の見応えある作品で、三味線の演奏も
「越後獅子」冒頭に始まり、「虫合方」「チンチリレン合方」「靭猿合方」「官女」「猩々」「博多どんたく」
など、大忙しです。
今日は、岩手県の盛岡ですが、いつか東京でも上映されるといいですね。
hozumi

無声映画の伴奏” に対して2件のコメントがあります。

  1. いまだけ より:

    バンマスのいまだけです。その節はご協力をありがとうございました。ご活躍のようでなによりです。今、このブログを見つけたので、さっそくコメント入れてます。僕は長らくクラシック畑だったので、無声映画の伴奏をどう理解していいのかはじめは悩みましたが、穂積さんの紹介文を読んでいると、芝居の囃子を知っている人には、楽器と立て役の違いくらいでスッキリしたもんだなぁ、とあらためて感じられて面白かったです。また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

  2. hozumi より:

    いまだけ様>
    こちらこそ大変お世話になりました。
    盛岡での映画祭も、ちょうど涼しくなってきたこの時期でしたね。1年経つのもあっという間です。
    今週は、映画でも歌舞伎でもなく、近松門左衛門の浄瑠璃を題材とした(現代の)芝居の公演に伴奏で出演おります。
    http://syami.sblo.jp/article/5525757.html
    現代、古典にかかわらず、いずれの場合にも、舞台上のお芝居の緩急に合わせた演奏が必要になるので、通常の演奏とは違ったスキルが要求され、とても勉強になります。
    また機会がありましたら、是非ともよろしくお願い致します。
    hozumi

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