三味線の分解と梱包方法

・三味線の棹の分解の仕方
三味線の棹は、通常3つに分解することができます。
1.糸を緩めて、胴の先端に着いている「根緒」ごと外し、弦を糸巻きに巻き付けます。
2.棹は2箇所ある継ぎ目から外しますが、力任せに外さないでください。まずは、正座して両モモの間に三味線を挟んで立てます(三味線に正対します)。
3.棹の継ぎ目に左手で斜めチョップをトントンとすると、少しずつ隙間が空いてきます。(この時、右手の親指で棹を外れる方向に力を加えてやるのがコツです)
4.地道にこのチョップを繰り返しますと簡単に外れます。
・梱包方法
三味線を分解した場合、この接合部分(ほぞ)が、最も壊れやすい箇所になります。
プチプチの梱包材などがあれば最適ですが、無い場合には、このほぞの部分をしわくしゃにした新聞紙で数回巻きます。その上からいらなくなった靴下を履かせます(あまりよれよれの靴下ではダメです)。その上から輪ゴムで止めると尚いいでしょう。
接合部分(ほぞ)は4箇所ありますので、それぞれ丁寧に梱包してください。
また、胴は非常に湿気に弱いので、まずビニールの袋に入れて、袋口の部分を紐で縛って密閉します。その後、三味線の胴袋や長袋に入れて下さい。
段ボールに梱包する場合には、まず全面に丸めた新聞紙を入れて、箱の外壁から完全に離れた状態となるように三味線の各部位を配置します。つまり、三味線の体積に対して、かなり大きめの箱と大量の新聞紙が必要となります。

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