湿度と三味線の皮

今週はすっかり梅雨入りしたようなジメジメした天気が続いていますね。
このような湿度の高い日が続くと、三味線の皮が多量の水分を含みます。
突然晴れて乾燥したりすると、三味線の皮も乾燥して突っ張り、その力で破けてしまうことがよくあります。
台風一過のお天気の日や、梅雨明けの日は、三味線の胴が気になって仕方がありません。
三味線の皮を保護するには、極力乾湿の差を小さくすることです。
練習後は、よく胴面の水分を拭き取って、ビニールに包み、湿度調整のできるもの(湿度調整板や、竹炭の粒が入った小袋等)を入れ、口を密封します。
三味線を保管する部屋も、あまり外気があたらないところの方がいいでしょう。とはいえ、地下室や押し入れの下の方など、湿気が多いところは×です。
とはいえ、大事にするあまりずーっとしまい込んでいては、楽器としての役目を果たせません。
なるべく袋から出して、日々撥で叩き、皮にも呼吸させてあげることが、一番の養生でしょう。
hozumi

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