チューリップ
毎年、夏には上原小学校、春には加計塚小学校で、小学生向けの無料レッスン(渋谷区より助成)を行っていますが、教材として「チューリップ」を弾いています。
「さいた~さいた~」を「ドレミ~ドレミ~」と演奏するわけですが、このような「ハ長調」の曲を三味線で演奏するのは、ちょっとした工夫が必要になります。
単純に三味線で弾くと、「ドレミ」は「1・2・3・」となります。(「123」だとエライ低くて渋めなチューリップになります)
このように弾いていくと、やたらと「ド」「ミ」「ソ」つまり、「1・」「3・」「5・」が頻繁に出てきて、左手が上に行ったり下に行ったりと、大忙しになります。
また、三味線の音楽では、「3・」と「5・」とを行ったり来たりする動きはめったに出てきません(それが、三味線らしさともつながる要素なのですが)。
そこで「移調」を行って、三味線で弾きやすいポジションとなるように、音域を下げるのです。
ちょうど、カラオケに行って、
「やっぱり、松崎しげるの曲は僕には高かったな」と、素直にあきらめて、リモコンの♭ボタンを3回ほど押した…、のと同じ状態です。
具体的には、「ドレミ」を「ラシド#」まで下げます。(八長調→イ長調)
もちろん、ポジションもたくさん覚えて、その移動にも慣れてくれば、移調せずにそのまま弾くこともできるようになります。
hozumi